金融系について

~最新の中国株価のあれこれ~直近のオルカンとS&P500比較

最近、上海総合指数と、香港ハンセン株価指数が急激に高騰しましたね。この動きは、直近の注目すべき動向かと思います。特にアジア市場の回復を示唆しており、さらに、全世界株式オールカントリー(オルカン)がS&P500を上回るリターンを記録していることは、重要なポイントのようにも思います。

◆上海総合指数と香港ハンセン株価指数の高騰

上海総合指数は2024年9月に急騰し、特に9月30日には前営業日比で248.97ポイント(8.06%)上昇し、3336.50ポイントに達しました。この上昇は、中国政府の景気刺激策や不動産政策の緩和によるものです。特に不動産株が急騰し、指数全体を押し上げています。

一方、香港ハンセン株価指数も同様に高騰し、9月30日の取引では前営業日比で689.67ポイント(3.34%)上昇し、21321.97ポイントで取引を終えました。これは、中国政府による大規模な景気刺激策や米国の金融政策に対する期待が背景にあります。

◆上昇の背景

  1. 政府の景気刺激策: 中国当局が相次いで景気刺激策を打ち出していることが好感されています。
  2. 金融緩和: 中国人民銀行が住宅ローン金利の変更を柔軟にするなど、金融緩和策を実施しています。
  3. 不動産規制緩和: 広州市や上海市、深セン市などで住宅購入規制の緩和が発表されました。
  4. 海外市場の好調: 連休中の海外株高や香港株の大幅上昇を受けて、中国本土株にも買いが広がっています。

◆中国の今後の長期的な懸念点

しかしながら、中国の構造的な問題は依然として消えていません、、

  1. 経済成長の鈍化: 中国経済の成長率は以前ほど高くなく、持続可能な成長モデルへの移行が課題。
  2. 不動産セクターの脆弱性: 大手不動産開発企業の債務問題など、不動産市場の構造的な問題は解決せず。
  3. 地方政府の債務: 多くの地方政府が抱える巨額の債務は、長期的な経済リスクです。
  4. 人口動態の変化: 少子高齢化が進行しており、労働力人口の減少が経済成長の制約となる可能性があります。
  5. 国際関係: 米中関係をはじめとする国際関係の緊張は、中国経済に影響を与える可能性があります。

◆全世界株式オールカントリーとS&P500のリターン比較

全世界株式オールカントリー(オルカン)は、ここ一か月でS&P500を上回るリターンを記録しています。オルカンは米国株式だけでなく、新興国や他の先進国の株式も含まれており、その分散効果がリターンを押し上げています。特に、新興国市場は、近年では急成長しており、その成長率は、米国経済を正直なところ上回っています。(インドの存在も見逃せません)

S&P500は米国企業に100%投資しているため、米国経済の好調さが直接的に反映されていますが、オルカンはより広範な地域への分散投資を行っているため、リスク管理の観点からも、選択肢としてはかなり有用ですね。現代ポートフォリオ理論等からも、オルカンは最も合理的な投資戦略と言えそうです。

(※とか言いつつ、私は現状、米国への一国投資のみなのですが、、あ、けどちょっとインドも持ってます)

◆まとめ~投資戦略の見直し

このように、上海総合指数と香港ハンセン株価指数の高騰はアジア市場全体の回復を示す一方で、全世界株式オールカントリーがS&P500を上回るリターンを記録していることは、多様な投資戦略の重要性を再認識させるものですね。今後、中国株価の継続的な伸びは正直怪しいかもしれませんが、こういった事象にオルカンホルダーは静観してられるのが大きいですね。

皆様も、これらの動向を注視し、自身のポートフォリオ戦略を見直す一つの材料としていただけると、幸いです。

投稿者

yitengz242@gmail.com
はじめまして!しがない20代のOLです。 皆さんの役に立つ情報発信を努めて参ります!宜しくお願い致します~! ※最近は推し活、資産形成を頑張りたいと思ってます。 ※ブログ開設日:2024年9月20日~

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