PayPayアセットマネジメントとPayPay証券の違い
◆まず冒頭でお伝えしたいのですが、私は楽天証券の利用者であり、恐れ入りますが、上記の利用はしておりません。しかしながら、NISAやiDeCo、ETFや投資信託等々を利用、購入している私達投資家にとって、今回、学べることがあると思うので、記事にしてみたいと思います。
・そもそも、PayPayアセットマネジメントとPayPay証券って、私は同じだと勘違いしていましたが、全然別の事業体でして、提供するサービスも異なりました。今回、以下にその違いを纏めてみました。
PayPayアセットマネジメントについてその歴史
- 投資信託や資産運用サービスを提供していた会社
- 事業終了が決定し、一部のファンドは解散される可能性がある(ここはどこかの証券会社で引き続き継続の可能性もありますが、、)
- 2004年: 会社設立。証券投資顧問業の登録を行い、金融商品取引業者としての基盤を築く。
- 2007年: 投資信託委託業の認可を取得し、金融商品取引法施行に伴う登録も完了。
- 2013年: アストマックス投資顧問株式会社を吸収合併し、ITCインベストメント・パートナーズ株式会社に商号変更。この合併により、事業規模が拡大し、運用資産が増加しました。
- 2016年: ヤフー株式会社との資本・業務提携を行い、ヤフーグループの一員となる。これにより、デジタルプラットフォームを活用した新たなサービス展開が可能となりました。
- 2021年: 商号をPayPayアセットマネジメント株式会社に変更し、Zフィナンシャル株式会社の子会社となる。これにより、グループ全体でのシナジー効果が期待されました。
- 2022年: アセットマネジメントOne株式会社との資本・業務提携を結び、さらなる事業拡大を図る。
- 2024年10月11日: 事業終了についての公表があり、2025年9月末を目途に事業を終了することが予定されています。この発表は受益者に対して大きな影響を与えるものであり、今後の動向が注目されます.
PayPay証券についてその歴史
- 株式取引やその他の投資商品を提供する証券会社
- 現在も通常通り運営を継続している
- 2013年10月31日に設立
- 当初は「株式会社マイバンカー」として設立
- 2015年1月15日に「株式会社One Tap BUY」に社名変更
- 2021年2月1日に「PayPay証券株式会社」に社名変更
◆双方の主な違い
サービス内容:
- PayPayアセットマネジメント: 主に投資信託の運用
- PayPay証券: 株式取引、ETF、投資信託の販売など幅広い投資商品を提供
事業状況:
- PayPayアセットマネジメント: 2025年9月末を目途に事業を終了することが決定
- PayPay証券: 継続して事業を今後も展開中
利用者への影響:
- PayPayアセットマネジメントの終了により、一部の投資信託が影響を受ける可能性がある
- PayPay証券のサービスは通常通り利用可能
PayPay証券の特徴
- PayPayアプリを通じて利用可能
- 100円から投資が可能
- PayPayマネー、PayPayポイント、PayPayクレジットを使って資産運用ができる
- NISA口座の開設も可能
以上により、実際のところ、PayPayアセットマネジメントの終了は、PayPay証券の運営には直接的な影響を与えていません。PayPay証券は引き続きサービスを提供し、ユーザーは通常通り利用することができます。
まとめ
PayPayアセットマネジメントは、PayPayのブランド力を活かしつつ、テクノロジーを活用した新しい形の資産運用サービスを提供することを目指していました。しかし、フィンテック業界の急速な変化や競争の激化により、事業の継続が困難になったと推測されます。
以上によって、今回、名の知れたフィンテック企業であっても、市場環境の変化に適応できないことは勿論あること、そして新規参入企業の持続可能性を慎重に評価する必要性を教えてくれています。